なおりたいのかベテスタの池で三十人年もわずらっている男におまえさんなおりたいのかね? と声をかけたイエスの言葉はただの挨拶ではなかった言葉をかけた以上どこまでも責任をもって相手のねがいをききとどけてやるのが当然だという態度と気魄がイエスにあっただから イエスが起きよといえば男は起きあがり床を取りあげよといえば男はすぐに床をあげて歩き出したイエスが口から出した言葉は直ちにそのまま現実となった天地創造の神が光あれといったら すぐに光があらわれたすなわち神は言葉であり言葉は神であるからでこのとき イエスは人間の子ではなくまさに神の子・キリストだったのちに言葉が現実とならぬ嘆きを苦しみ 呻きつつロマ書七章を書いたときパウロはこのイエスをどんなにはげしく嫉妬したことだろうか(ヨハネによる福音書5・2〜9)