3月23日

 

3年間祈り、計画してきました「第3回の聖書の旅」が、前日の22日夜から始まりました。

今回は、集合時間が午前7時だったので、成田のホテルに前泊いたしました。

JR大宮駅からONライナーが成田までわたしたちを運んでくれるのですが、東武トラベル社でバス+ホテル(BB)のセット割引が用意されているのです。トランクはさらに前日の土曜日に、宅急便で空港留めで送っていますので、手荷物のみを持って、旅は始まりました。

 

1日目

北海道グループ5人と関東グループ10人の合計15人が揃いました。

ところが、危機的状況を迎える大問題が発生したのです。

成田空港から大韓航空KE706便9:20発ソウル行きに乗って、ソウル経由でエジプトへ行く予定だったのですが、強風のため、6:50ころに、米国の貨物機が着陸に失敗し横転、炎上するという大事故が発生していたのです。成田に前泊したわたしたちが7時にホテルを バスで出たときには、すでに黒い煙が上がっていたのですが、まさか事故だとは誰も考えていませんでした。

消火・救出作業のため、A滑走路(大型機の離着陸用)が閉鎖されてしまいました。

B滑走路は短いため、大型機を振り替えて使用することができず、すべての大型航空機の離着陸ができなくなりました。これも住民の大反対の声を押しつぶして無理に千葉の山の中に、中途半端な飛行場を作ったためです。

未曽有の出来事で、各放送局から取材スタッフがやってきました。「NHK」や「ニュース23」などできるだけ多くの放送局の取材をすすんで受け、この旅行が中止になりそうな中、スケジュールの変更を余儀なくされとても困っていることを訴えました。この日、たくさんの教会員がわたしたちの姿をTVで目撃したのは言うまでもありません。(^^ゞ

4Fのレストランから遠くに事故機を見ることができました。二人の方が亡くなった成田空港初の痛ましい事故でした。

 

まずは、当教会のみなさんに、何とか行くことができるようにお祈りの輪を作っていただきました。m(_ _)m

大手旅行社のツアーが軒並み中止になる中で、どうしても実施したいわたしは旅行社の上田さんに打開策を求めました。

「今日は成田に泊まって、明日の空き便を捜す」という案で、成田市内のホテルを取りに行きました。長いことかかって帰ってきて「3つのホテルに分宿して欲しい」というのです。まだ朝の10時だというのに、ホテルになんか行きたくないのです。それに、明日の便はすでに満席で、わたしたちを乗せる便はないことは確認済みなのです。(>_<) 絶望か?

そんな時に、わたしの姉が、羽田空港からソウル(金浦空港)へ飛ぶ国際便があることを教えてくれたので、すぐに空きを確認してもらうと、19:30発の最終便なら15人全員が乗れるとのこと。o(^-^)oヤッホー

「よし、これでとりあえず、ソウルに行こう」と、チケットを手配する会社に問い合わせると、「成田−仁川」のチケットは「羽田−金浦」には取り替えられないとのこと。「 そんなこと言ったって、通常はそうかもしれないが、ここは緊急事態なのだから。」と言っても、建前は強いのです。(>_<) 絶望か?

よーく考えて、当教会の会員尹さんのお宅に電話を入れて、「何とかならないでしょうか」とお願いしたのです。1時間ほどで、羽田発のチケットに取り替えてくれることになりました。o(^-^)oヤッホー

しかし、問題はその先 にもあります。乗る予定のカイロ行きの飛行機が出たあとに、ソウルに着くのです。(>_<)

ソウルからエジプトのカイロへの直行便は、月曜日・水曜日・金曜日発なのです。そんなぁ。水曜まで待つのかぁ。たとえ待っても、水曜日の宿泊予定ホテルはイスラエルのエイラートなのに。 水曜日の夜にエジプトに着いてどうする。(>_<) 絶望か?

ソウルからイスラエルのテルアビブへの直行便は、火曜日・木曜日・土曜日発とのこと。そこで、メンバーの了解を得て、エジプトのピラミッドもシナイ山も完全にあきらめて、 翌火曜日にイスラエルへ発つことにいたしました。

旅行社から、イスラエルのアミエル旅行社にすみやかに連絡をとってもらい、エジプト旅行をキャンセルし、イスラエル滞在時間が1日長くなることで、テルアビブにホテルを取り、ガイドの 確認もとってもらいました。大丈夫でした。o(^-^)oヤッホー

しかし、ソウルで1泊するホテルを見つけなければなりません。わたしはソウルどころか韓国に行くのは初めてなのです。旅行社はイスラエル旅行専門なので、ソウルでの旅行の手配は無理とのこと。(>_<) 絶望か?

ならば、先ほどの尹さんに、ソウルに住むご子息に動いてもらって、ホテルを見つけていただこうと電話しました。「ソウルYMCAホテル」を見つけてくれたのですが、電話予約は受けてもらえないとのこと。そこで、ご本人がホテルに出向いて、支払いをしてくださって、OKとなったのです。o(^-^)oヤッホー

でも、金浦空港からホテルまでどうやっていったらいいのだろう。アンニョンハシムニカしか言えないわたしがどうやって14人を安全にホテルまでお連れできるのだろう。メンバーの中には旅行前に腰を痛めてしまっていた人もいるし、重いトランクをひいてタクシー乗り場まで行けても、タクシー1台にトランクは1台しか乗せられないし。(>_<) 絶望か?

泣きたくなってきたけれど、さらに顔を上げてお祈りしました。

ん?待てよ。出がけの日曜日、PFの礼拝の時のこと、「旅行で何かあったら、いつでも連絡してください」という、暖かい言葉を、かつて旅行会社で働いていた経験を持つ山崎ご一家から頂戴していたのです。で、電話 を。

「急なことですが、金浦空港からソウルYMCAホテルまで運んでくれるガイドとバスを手配して欲しいです。ついでに、翌日、ソウル市内観光をさせてもらって、昼食も食べ、17:40発のテルアビブ行きに間に合うように、仁川空港まで送って欲しいです。」と。

1時間もかからないうちに、「用意が出来ました」の電話がぁ。すごいぞ、すごいぞ!!o(^-^)oヤッホー

後日談です。

山崎さんが旅行社に電話を入れた時に、何と社長がそこにいて、すぐに手配していただけたのだそうです。社長がいなかったらあんな芸当はできなかっただろうということでした。m(..)m

 

たくさんの方のお祈りとお働きをいただいて、晴れて、リムジンバスで羽田国際空港へGO!!o(^-^)o o(^-^)o o(^-^)oヤッホー、ヤッホー

リムジンバスを待つメンバーの表情は明るいのですが、左側に立つ旅行社の上田さんは複雑でした。今回のわたしたちのツアーが彼のリタイア前の最後の仕事だったのに、こんなことになるなんてね。でも、旅は人生だから、いろいろあるのです。

 

成田空港から羽田空港に移動して、19:35 発の大韓航空KE2710便ソウル行きに乗り込みました。なんと、機内食が。食事もそこそこに、21:55には金浦空港に到着しました。

空港では、ガイドのキムさんが笑顔で待っていてくれました。

大型バスでソウルYMCAホテルにチェックイン後、 近くのコンビニで飲み物とつまみを調達して、ほっ。

さあ、ソウルだぁ。(^_-)