死海(Dead Sea)
死海はヨルダン河谷の南端に位置し、海抜下約400mにある。これは地球上最も低い地点である。
死海の水は塩度と比重が世界で最も高く、食塩や工場用塩はもちろん、カリ、マグネシウム、臭素も豊富に含んでいる。 死海が自然後退していく速度は近年急速に進んでいる。年間1.6mの水が蒸発するが、その上に、水を求めるイスラエルやヨルダンが大規模な分水事業を行うからである。これで、流水量は75%も少なくなっている。その結果、死海の水面は1960年代に比べて10.6mも低くなった。 死海と地中海を運河や導管方式でつなぐ計画が提案されている。
その面積は、ほぼ、東京湾又は鹿児島湾に匹敵する。
別名アラバの海といわれ、地中海より約400メートル低く、夏の気温は40度以上、冬でも15度以上あり、避寒地として知られる。
アフリカのソマリア、紅海、シナイ半島、レバノン山地を結ぶ、シリア・アフリカ地溝帯線上にあり、地球の割れ目「紅海」と直結している。温泉も各地で出ている。
死海の水は、塩濃度35%で、塩化マグネシウムに次いで塩化ナトリウムが多いので、ニガリに近い。ソドムには、塩や肥料を生産する化学工場がある。
死海のホテルには温泉があり、死海の水と共に皮膚病治療に効果があるとされ、リゾート客が多い。