安息日(Sha−bat シャバット)

 ユダヤ教は土曜日がシャバット。シャバットは日没に始まり、日没に終わる。シャバットは喜びの日で、労働は不可、断食も不可であるが、入浴は可。

 シャバット前日(ヨル・シン、エレブ・シャバット)に主婦は食事準備を終了し、寸前に2燭台に灯をともす。

 シャバットの夜(レイル・シャバット)は日没に始まり、男はシナゴーグでカバラット・シャバットの儀式に入り、詩篇92編を唱え、夕べの祈り(マアリブ・アルビット)ののち、帰宅し食事をする。白布をかけたテーブル上に2個のパン(ハラ−出エジプト記16:22から、2日分のマナを表す)を置き、家長はワインで聖別の祈り(キドゥシュ)をし、食事を始める。

 翌朝、シナゴーグで朝の祈り(サハリット)をし、トーラーの巻物を読む。モーセ五書トーラーは54パラシャ(シドラ)に分割され、1年で読み上げる。その週に予定されている読書箇所(ハフタカ)を読む。その後、犠牲の祈り(ムサーフ)をし、午後、旧約聖書やタルムードを勉強する。日没前に、午後の祈り(ミンハ)をし、日没に別れの祈り(ハブダラ)をし(4礼拝)、シャブア・トーフ(良き週を)と、互いに挨拶を交わして、シャバットは終了する。ただし、シャバットが贖罪の日(ヨム・キプール)と重なるときは、さらにネイラーの祈りが追加され、5礼拝となる。

 シャバット明け(モツェー・シャバット)となると、人々は町へくり出す。

 シャバットの習慣はBC5世紀のエズラ、ネヘミヤに起源するといわれる。