ベトシャン(Beit−Shean 休息の家の意)

 BC3000年、古代エジプトからシリアのダマスカスへ行く途中の要塞で、もとはカナン人の町であったが、ペリシテ人によって占有された。

 イスラエルの初代の王サウルと3人の子は、ペリシテとの戦いに敗れ、死体はこの町の城壁に釘付けされた。(サムエル記上31:10)

 ローマ時代には、デカポリスの中心となり、ローマ軍も駐在した。(スキトポリス)

 ここの丘から、カナン人の神々の像や古代エジプト国王の記念碑が発掘されている。ローマ時代に、ヘロデが作った壮大な野外劇場が、1921年にペンシルバニア大学の調査隊によって発掘された。シナゴーグ跡も発掘されている。

 現在はアラブ人が住んでいる。